未成年の調査で守ること|保護者の同意・個人情報・謝礼のチェックリスト
中高生など未成年を対象にした調査では、大人の調査以上に気をつけることがあります。保護者の同意、説明のしかた、個人情報の扱い、謝礼、結果の公開まで、企画の段階で確認したいポイントをチェックリストにまとめました。
「ちょっと聞くだけ」でも、未成年の調査は別もの
10代向けの企画を考えていると、「社員の子どもに聞いてみよう」「SNSで中高生に聞いてみよう」と、気軽に調査を始めたくなることがあります。
でも、相手が未成年のときは、大人を相手にした調査とは考え方を変える必要があります。本人がまだ判断に慣れていないこと、保護者が責任を持つ立場にあること、そして何かあったときに会社の信頼に大きく響くことが理由です。
この記事では、法律の細かい解説ではなく、企画担当者が「始める前に確認すること」を順番に整理します。具体的な判断は、社内の法務や個人情報の担当者に相談してください。
始める前に:目的と、集める情報を決める
最初に決めるのは、何のために、どんな情報を集めるかです。ここがあいまいだと、「念のため」と必要のない情報まで集めてしまいます。
- 調査の目的を1行で書けるか
- その目的に、名前や学校名は本当に必要か
- 生年月日ではなく「学年」で足りないか
- 住所ではなく「都道府県」で足りないか
集めなかった情報は、もれることもありません。未成年の調査では、「集めすぎない」がいちばんの守りになります。
保護者の同意と、本人への説明
未成年に調査をするときは、年齢や内容によっては、保護者の同意が必要になる場合があります。同意がいるかどうかの判断がつかないときは、とるほうを選ぶのが安全です。
そして、保護者の同意があっても、本人がいやなら参加しなくていい、ということも伝えます。説明は、本人が読んでわかる言葉で書きましょう。
- 何のための調査か
- 答えた内容をどう使うか、誰が見るか
- 名前が外に出ないこと
- 答えたくない質問はとばしていいこと
- 途中でやめてもいいこと
- 困ったときの連絡先
大人向けの同意書をそのまま使うと、むずかしい言葉が並んで、本人は読まずにチェックを入れてしまいます。
聞いてはいけない質問、聞き方に気をつける質問
調査の目的に関係がなくても、つい聞いてしまいがちな質問があります。
- 家族の収入や仕事
- 学校名や部活の正式名称
- 顔写真や、制服がわかる写真
- 友だちの名前やアカウント
- 体型や悩みなど、答えると傷つくかもしれないこと
おこづかいの額のように、知りたいけれど答えにくい質問は、「答えなくてもいい」形にして、アンケートの最後に置きます。
個人情報・謝礼・連絡の扱い方
集めたデータは、社内でも見られる人を決めておきます。調査会社や外部のパートナーにわたす場合は、どこまでの情報を渡すのか、終わったらどう消すのかを、事前にとり決めておきましょう。
集計するときも注意が必要です。「○○県の高校2年生で、この推し」と組み合わせると、人数が少なくて個人がわかってしまうことがあります。人数が少ないグループは「その他」にまとめる、地域は大きな単位にするなどの工夫をします。
謝礼を渡すときは、金額だけでなく渡し方も考えます。未成年が自分で受け取れない形の場合もあるので、保護者と相談して決めると安心です。
また、オンラインで募集やインタビューをするときは、担当者個人のSNSアカウントで10代とやりとりしないようにします。会社として決めた窓口を使い、やりとりの記録が残る形にしておくと、おたがいを守ることにつながります。
結果を外に出すときのチェック
調査結果をニュースリリースや広告に使う場合は、もう一度確認します。
- 回答者が特定される引用になっていないか
- 「10代の声」として、条件(年齢・人数・集め方)をそえているか
- 本人に伝えた使い道の範囲におさまっているか
10代の言葉をそのまま広告コピーに使う場合は、事前に説明していた使い道に入っているかを必ず確認しましょう。
安心して書ける仕組みが、本音を生む
守ることを守るのは、トラブルを防ぐためだけではありません。「ここは安心して書ける」と思ってもらえることが、本音を集めるいちばんの近道です。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた声を、個人がわからない形で集計しています。おこづかいなど答えにくい項目は任意にしています。企業向けプランでは、そうして集まった声にAIで質問できます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
企業向けのご案内を見る