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調査・リサーチ

AIで若者の声を分析する方法|自由回答の分類・要約で失敗しないための手順と注意点

アンケートの自由回答やSNSの投稿など、10代の声をAIで分析する企業が増えています。AIが得意なこと・苦手なこと、分析の手順、指示文の例、結果を鵜呑みにしないための確かめ方を、担当者向けにまとめました。

自由回答が読みきれない

10代向けのアンケートで、自由回答の欄をつくった。思ったよりたくさん書いてもらえたけれど、全部を読む時間がない。結局、目についたいくつかの回答だけを報告書に載せてしまった。そんな経験はないでしょうか。

自由回答には、選択肢では出てこない言葉が入っています。それを生かしきれないのは、とてももったいないことです。ここ数年、こうした文章の声を、生成AIを使って分類したり要約したりする方法が広がってきました。

この記事では、AIを10代の声の分析に使うときの考え方と手順を紹介します。

AIが得意なこと、苦手なこと

まず、AIに任せやすいことと、任せにくいことを分けておきます。

得意なこと:

  • たくさんの文章を、似た内容ごとにグループに分ける
  • グループごとに、どんな声が多いかを短くまとめる
  • 「ほめ」「不満」「要望」など、決めた分け方で仕分ける
  • 気になる言葉が出てくる回答を探しだす

苦手なこと:

  • 新しいスラングや、仲間内のネタの意味を正しく読む
  • 皮肉や冗談を、そのまま受けとらずに読む
  • 少数だけれど大事な声を、「少ないから」と落とさずに残す
  • 数を正確に数える(数えるのは集計の仕組みでやるほうが確か)

10代の言葉は、入れ替わりが早いのが特徴です。たとえば「めろい」のような言葉は、AIが学んだ時期によっては、意味を知らなかったり、ずれた説明をしたりすることがあります。

分析の手順

AIを使った分析は、次の順番で進めると、あとで迷いません。

  • 手順1:分析の目的を決める。「新商品の味の候補を探す」など、1行で
  • 手順2:個人がわかる情報を消す。名前、学校名、アカウント名など
  • 手順3:AIに全体を分類してもらう
  • 手順4:グループごとに、元の回答を人が何件か読む
  • 手順5:分け方を直して、もう一度まとめてもらう

大事なのは手順4です。ここを飛ばすと、AIのまとめがそのまま「結論」として社内に広がってしまいます。AIがつけたグループ名と、中に入っている回答が本当に合っているか、人の目で必ず確かめます。

指示文(プロンプト)の書き方の例

AIへの指示は、具体的に書くほど結果がよくなります。

  • よくない例:「この回答を分析して」
  • よい例:「これは高校生が書いた『最近お金を使ったもの』の回答です。似た内容ごとに5〜8個のグループに分けて、グループ名と、代表的な回答をそのままの言葉で3つずつ出してください。意味がわからない言葉は、推測せずに『不明な言葉』として別にまとめてください」

ポイントは3つです。だれが書いた、どんな質問への回答かを伝えること。代表的な声は「そのままの言葉で」出してもらうこと。わからない言葉を勝手に解釈させないことです。

「不明な言葉」のグループは、宝の山になることがあります。大人もAIも知らない言葉は、まだ広がる前の流行かもしれないからです。

AIの答えを鵜呑みにしないために

AIは、それらしい文章をつくるのが得意です。そのぶん、元のデータにない話を、もっともらしく書いてしまうことがあります。

  • まとめに書かれた内容が、元の回答に本当にあるかを確かめる
  • 「多い」「少ない」は、集計の数字で確かめる
  • 同じ指示を何回か試して、結果が大きく変わらないか見る

報告書にAIのまとめを使うときは、「AIによる要約」と書きそえ、元の回答の例を一緒に載せると、読む人が判断しやすくなります。

未成年の声をAIに入れるときの注意

外部のAIサービスにデータを入れるときは、そのサービスがデータをどう扱うかを確認します。社内のルールで使ってよいサービスが決まっている場合は、それに従いましょう。

未成年の声は、とくに慎重に扱います。個人がわかる情報は、AIに入れる前に必ず消しておくのが基本です。

はじめから「聞ける形」でたまっている声

自分で集めた声をAIで分析するには、集める、整える、個人情報を消す、という準備に手間がかかります。

TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた声が、個人がわからない形でたまっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、そのたまった声に、そのままAIで質問できます。運営には現役の高校生も関わっています。自由回答の整理に追われる前に、まず聞いてみるところから始めてみてください。

#AI分析#自由回答#若者調査

公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部

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