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調査・リサーチ

10代へのインタビューのコツ|本音を話してもらう準備・聞き方・まとめ方

10代へのインタビューは、準備と聞き方しだいで本音の量が変わります。人の集め方、場のつくり方、質問の流れ、言ってはいけないひと言、記録とまとめ方まで、企業の担当者がすぐ使える形で解説します。

インタビューで「はい」「ふつう」しか返ってこない

10代に話を聞く場をつくったのに、返ってくるのは「はい」「ふつうです」「わかんないです」ばかり。終わってみると、録音を聞き返しても使える言葉がほとんどない。インタビューを初めて担当した人が、よくつまずくところです。

10代が話してくれないのは、話したいことがないからではありません。初めて会う大人、会議室、録音機。この3つがそろうと、多くの10代は「試されている」と感じて、正解を探しはじめます。インタビューは、聞く前の準備でほぼ決まると考えてください。

準備:誰に、どんな形で話を聞くか

まず「どんな10代に聞きたいか」を、条件で書き出します。学年、部活やバイトの有無、よく使うSNS、その商品を使っているかどうか、などです。

注意したいのは、話がうまい子ばかりを選ばないことです。知り合いの紹介で集めると、大人と話しなれた子に偏りがちです。口数が少ない子の「なんとなく」の中に、多くの10代に共通する感覚がかくれていることもあります。

未成年に話を聞くときは、保護者への説明と同意が必要になる場合があります。謝礼の渡し方も、事前に保護者と確認しておくと安心です。

形は、1人より友だちと2〜3人で来てもらうのがおすすめです。10代のインタビューでは、仲のいい友だち同士で来てもらう形がよく使われます。1人だと緊張してしまう子も、友だちがとなりにいると、ふだんの話し方に戻りやすいからです。

友だち同士だと「え、それこの前言ってたじゃん」と、おたがいの話を補い合ってくれることもあります。大人が引き出せない話を、友だちが引き出してくれるのです。

場所は、会議室よりもカフェのような明るい場所や、オンラインなら本人が落ち着ける自分の部屋のほうが、話しやすくなります。聞き手も、スーツより少しやわらかい服装にするだけで、空気が変わります。

当日の流れ(60分の例)

  • はじめの10分:自己紹介と雑談。推しや最近ハマっていることなど、答えやすい話から
  • つぎの20分:ふだんの1日の流れを話してもらう。朝起きてから寝るまで、スマホで何を見たか
  • つぎの20分:本題。商品やサービスについて、実際に使った場面を思い出してもらう
  • さいごの10分:言い残したことはないか聞く。録音を止めたあとの雑談も大事

いきなり本題に入らず、1日の流れを先に聞くのがポイントです。商品が生活のどこに入りこんでいるか、あるいは入りこんでいないかが見えてきます。

聞き方のコツ:深ぼりの3つの言葉

答えが短いときは、次の言葉で少しずつ広げます。

  • 「それって、どんなとき?」:場面を聞く
  • 「そのとき、だれといた?」:人を聞く
  • 「ほかの子も、そんな感じ?」:自分のことを、まわりのこととして話してもらう

3つめは特に使えます。自分の意見としては言いにくいことも、「友だちはこう言ってた」という形なら話しやすくなります。

言ってはいけないひと言

  • 「若い子はみんな○○だよね?」:決めつけると、合わせた答えしか返ってきません
  • 「それは知らないなあ、何それ?」と笑う:知らない言葉は、まじめに教えてもらいましょう
  • 「この商品、いいと思わない?」:作り手の気持ちが出ると、10代は気をつかって褒めます
  • 「なるほど、つまり○○ってことね」とまとめる:大人の言葉に言いかえると、本人の言い方が消えます

聞き手は、話すより聞く時間を長くとることを意識します。沈黙が続いても、すぐに次の質問をせず、少し待つと話しはじめてくれることがあります。

記録とまとめ方

録音や撮影をするときは、何に使うのか、外に出さないことを、はじめに伝えて了解をもらいます。メモをとるときは、要約ではなく、10代が言ったそのままの言葉を書き残してください。「めろい」「滅」のような言葉は、言いかえた瞬間に温度が消えます。

まとめるときは、「何と言ったか」と「なぜそう言ったか(聞き手の読み)」を分けて書きます。2つがまじると、あとから読んだ人が、どこまでが本人の言葉なのかわからなくなります。

インタビューの前後に、広く声を集めておく

インタビューは深く聞けますが、話を聞ける人数はかぎられます。そこで、インタビューの前に広く声を見ておくと、「何を深ぼりするか」をしぼりやすくなります。終わったあとに、聞いた話がほかの10代にもあてはまるかを確かめるのにも役立ちます。

TrendVoiceには、10代がプロフ帳に書いた「いまの気分」「最近お金を使ったもの」「こんな商品求めてます」といった声がたまっています。企業向けプランでは、その声にAIで質問できるので、インタビューの質問づくりや、聞いた話の確かめに使ってみてください。

#インタビュー#10代 調査#定性調査

公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部

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