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伝え方

笑いを使った10代向け広告の注意点|「おもしろい」と「傷つける」の境目と公開前チェック

10代向けの広告やSNSで笑いを使うと、広がりやすい一方で炎上のきっかけにもなります。10代に受け入れられやすい笑いの種類、避けたいネタ、自虐の向け方、公開前のチェックリストまで、笑いを使うときの考え方をまとめました。

笑いは、強い武器で、こわい武器

おもしろい広告やSNSの投稿は、10代のあいだで「これ見て」と送られ、広告費をかけなくても広がることがあります。笑いは、10代に届けるための強い武器です。

その一方で、笑いは一歩まちがえると、誰かを傷つけたり、ばかにしているように見えたりします。そして、そうした投稿ほど、悪い意味で広がります。この記事では、10代向けに笑いを使うときの考え方と、公開前に確かめたいことを整理します。

10代の笑いは「ちょっと冷めている」

2026年上半期のJC・JK流行語大賞では、コトバ部門で「冷笑系」が3位、「フレネミー」が2位に入りました。人間関係やものごとを、少し引いたところから見る言葉が上位に並んでいます。

こうした言葉が選ばれる背景には、熱くなりすぎず、一歩引いて笑う感覚があると考えられます。大人がいかにも「笑わせようとしている」広告は、この感覚とずれて、かえって冷めた目で見られることがあります。

一方で、マイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」では「〇〇すぎて滅」がコトバ部門1位に入るなど、好きな気持ちを大げさに表現する楽しさも人気です。冷めた目線と、全力でふざける楽しさ。その両方があるのが、いまの10代の笑いの特徴と言えそうです。

受け入れられやすい笑いの種類

10代向けの広告で使いやすい笑いには、次のようなものがあります。例はこの記事のために考えた架空のものです。

  • あるある:「テスト前に限って部屋の片づけが始まる」のように、多くの10代が経験していること
  • ギャップ:まじめな顔で、どうでもいいことを全力で説明する
  • ツッコミ待ち:わざと少しずれたことを言って、見る人にツッコんでもらう
  • 商品自身の自虐:「地味すぎて、たまに存在を忘れられる消しゴム」のように、商品が自分を笑う

どれも、笑われる対象が「見ている人」ではないことが共通しています。あるあるは「わかる」と共感する笑い、自虐は商品や会社が自分を下げる笑いです。

避けたい笑いのネタ

反対に、10代向けの広告では避けたいネタもあります。

  • 見た目・体型・顔をいじる
  • 成績や運動の得意・不得意をからかう
  • 友だちをはずす、からかうといった、いじめを思わせる場面
  • 性別や国籍、家庭の事情などを笑いのネタにする
  • 先生や親など、特定の立場の人をばかにする

10代は、学校という毎日同じ人と過ごす場所で生きています。広告の中の「いじり」が、教室でのいやな経験と重なって見えることがあります。作る側にそのつもりがなくても、見る人の経験しだいで受け取り方は変わります。

フレネミーのような人間関係の微妙さを表す言葉は、流行していても、広告の笑いに使うのはとくに慎重になりましょう。

自虐は「会社」と「商品」に向ける

笑いを使いたいけれど、誰も傷つけたくない。そんなときに使いやすいのが、会社や商品自身を笑う自虐です。

  • 誰かを下げる笑い:「まだこれ使ってない人、遅れてる」
  • 自分を下げる笑い:「正直、目立たない。でも、なくなると困るやつです」

前者は、商品を使っていない人を下げています。後者は、商品が自分を下げているので、誰も傷つきません。しかも「なくなると困る」という本当に伝えたいことも入っています。

ただし、自虐もやりすぎると、商品の価値が伝わらなくなります。笑いのあとに、ちゃんと商品のよさが残るかを確かめましょう。

公開前のチェックリスト

笑いを使った広告や投稿は、公開の前に、作った人以外の目でも確かめます。

  • 誰かが笑われる側になっていないか
  • 見た目・成績・性別・家庭などをネタにしていないか
  • いじめや仲間はずれの場面に見えないか
  • 10代の本人や、10代に近い人に見てもらったか
  • 笑いのあとに、商品のよさが伝わっているか
  • 切り取られて広まったとき、誤解される部分はないか
  • 親や先生が見ても、問題ないと思えるか

とくに「切り取られたとき」の確認は大切です。SNSでは、動画の一部分だけが広がることがよくあります。前後の流れがなくても誤解されないかを見ておきましょう。

10代が何に笑っているかを知る

10代がいま何をおもしろいと感じ、何に冷めているかは、外から見ているだけではなかなかつかめません。

TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「いまの気分」「いま流行ってるもの」「推し」などの声が、本人の言葉のまま集まっています。企業向けプランでは、その声にAIで質問できるので、笑いのネタを考える前に、10代の空気を確かめる材料にしてください。

#ユーモア広告#炎上対策#10代 広告

公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部

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