10代はなぜ広告を飛ばす?スキップされる理由と「飛ばされても残る」広告の考え方
10代は動画広告をすぐ飛ばす、とよく言われます。なぜ飛ばすのかを4つの理由に分けて整理し、飛ばされる前提で考える広告の作り方、広告以外の接点、広告表示のルールまでまとめました。
「スキップ」ボタンは、押されるもの
動画の前に流れる広告、SNSのフィードにまじる広告。10代は、こうした広告をすぐに飛ばしたり、指で送ったりする、とよく言われます。担当者としては、つらい話です。
でも、飛ばす理由がわかれば、打てる手も見えてきます。この記事では、10代が広告を飛ばす理由を4つに分けて考え、そのうえで「飛ばされる前提」で広告を作る考え方を紹介します。
10代が広告を飛ばす4つの理由
理由1:見たいものの「途中」に入ってくる
10代がスマホを開くとき、多くの場合は見たいものがはっきりしています。推しの新しい動画、友だちのストーリーズ、続きが気になる配信。広告は、その流れをせき止めるものとして入ってきます。
広告の中身がよくても、「いまはそれじゃない」というタイミングなら飛ばされます。これは広告のできの問題というより、置かれた場所の問題です。
理由2:自分で見つけたい気持ちが強い
いまの10代は、好きなものを自分で選ぶことを大事にする、と言われます。友だちに教えてもらったもの、自分で探して見つけたものには愛着がわきます。一方で、向こうから押しつけられたものには、身がまえやすくなります。
広告は、どうしても「向こうから来るもの」です。同じ商品でも、広告で見るより、友だちの投稿で見たほうが気になる。そういう感覚は、多くの10代に共通していると考えられます。
理由3:広告を見分けるのが早い
小さいころから動画と広告にふれてきた10代は、画面の雰囲気だけで「あ、広告だ」と見分けます。きれいすぎる照明、決まった言い回しのナレーション、最後に出てくる会社のロゴ。こうした「広告っぽさ」を感じた瞬間に、指が動きます。
2026年上半期のトレンドの読み解き(Reaplus「Youth Now! 2026年上半期トレンド総括」)では「映えより、リアル」「遠い人より、近い人」という傾向が挙げられています。作りこまれた広告ほど、10代の日常から遠く見えやすいのかもしれません。
理由4:同じ広告を何度も見せられる
同じ広告が何度も流れると、内容を覚えるより先に、うんざりした気持ちが残ります。「またこれか」と思われた広告は、次からは中身を見られる前に飛ばされます。
配信の回数を増やせば届く、とはかぎりません。広告の種類を増やして入れかえる、見せる回数に上限を決めるなど、見る側の疲れにも気を配りたいところです。
飛ばされる前提で作る
飛ばされることを止めるのはむずかしいので、発想を変えます。「飛ばされても、何か1つ残す」ことを目標にするのです。
- 最初の画面だけで、商品の名前と姿がわかるようにする
- 音が出ていなくても伝わるよう、文字と映像で見せる
- 最後まで見た人へのごほうびより、最初の数秒で伝えたいことを先に出す
- 1本の広告で伝えることを1つにしぼる
たとえば、最後に商品名を出す「オチ」のある構成は、最後まで見てもらえないと商品名が残りません。10代向けでは、商品を先に見せて、そのあとに楽しませる順番も考えてみてください。
広告以外の入り口も用意する
10代が新しいものを知る入り口は、広告だけではありません。友だちとの会話、SNSで流れてくる投稿、学校帰りに寄るお店の棚。広告で興味を持った人が、あとで別の場所でもう一度出会えると、「なんか見たことある」が「気になる」に変わります。
- 店頭で、広告と同じ色や言葉を使う
- 友だちに送りたくなる画像や動画を用意する
- 検索したときに、商品のくわしい情報がすぐ見つかるようにする
広告は「最初の出会い」の役目にしぼり、決め手は別の場所にまかせる。そう考えると、広告に詰めこみすぎずにすみます。
「広告っぽくない」と「広告を隠す」はちがう
広告っぽさをなくそうとして、広告であることをわかりにくくするのは避けてください。2023年10月から、広告であることを隠して宣伝する、いわゆるステルスマーケティングは、景品表示法の規制の対象になっています。インフルエンサーや学生にお願いした投稿でも、広告であることがわかる表示が必要です。
10代は、あとから「実は広告だった」と知ったときに強くがっかりします。正直に広告と示したうえで、見てもらえる中身を作ることが、遠回りに見えていちばんの近道です。
10代の毎日の流れを知る
広告がどのタイミングで嫌がられ、どこでなら受け入れられるのかは、10代の毎日を知ると見えてきます。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「よく使うSNS/アプリ」「いまの気分」「最近お金を使ったもの」などの声が集まっています。企業向けプランでは、その声にAIで質問できるので、広告の置き場所や伝え方を考える前の確認に役立ててください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
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