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伝え方

ブランドの「しゃべり方」を決める|10代向けトーン&ボイスの作り方と言い換え表

10代向けのSNSや広告で、担当者ごとに口調がばらばらになっていませんか。ブランドを1人の人物として考え、距離感・温度・くだけ具合の3つで「しゃべり方」を決める方法と、場面ごとの調整、言い換え表の作り方を紹介します。

投稿ごとに、別人がしゃべっている

ある日はていねいな敬語、別の日はくだけたタメ口、キャンペーンのときだけ急にテンションが高い。10代向けのSNSアカウントで、こうした「口調のばらつき」はよく起きます。担当者が交代したり、複数の人で回したりしていると、なおさらです。

10代は、アカウントを「人」のように見ています。しゃべり方が毎回ちがうと、どんな相手なのかがつかめず、親しみも生まれません。この記事では、ブランドのしゃべり方(トーン&ボイス)を決める手順を紹介します。

まず、ブランドを1人の人物にする

しゃべり方を決めるいちばんの近道は、ブランドを1人の人物として思いうかべることです。

  • 何歳くらいの人か
  • 10代から見て、どんな関係の人か(先輩、近所のお姉さん、部活のコーチ、物知りな友だちなど)
  • どんなときに話しかけてくるか
  • 言わないこと、しないことは何か

ここで「10代と同い年の友だち」を選ぶ会社がありますが、慎重に考えたほうがよい選択です。企業が同い年のふりをすると、どこかで無理が出ます。少し年上で、10代の気持ちがわかる人くらいの位置のほうが、自然に続けやすいでしょう。

2026年上半期のトレンドの読み解き(Reaplus「Youth Now! 2026年上半期トレンド総括」)では「遠い人より、近い人」という傾向が挙げられています。近さは大事ですが、近いことと同じ立場のふりをすることは別のものです。

3つのつまみで、しゃべり方を決める

人物が決まったら、しゃべり方を3つのつまみで調整します。

  • 距離感:敬語か、ていねい語か、タメ口まじりか
  • 温度:落ち着いているか、元気か
  • くだけ具合:正しい日本語中心か、話し言葉や絵文字も使うか

たとえば「物知りな先輩」なら、距離感はていねい語、温度はやや落ち着いた感じ、くだけ具合は話し言葉を少しだけ、といった具合です。3つのつまみを言葉で書いておくと、ほかの人にも伝えやすくなります。

「言う・言わない」の言い換え表をつくる

方針を文章で書くだけでは、実際の投稿でどう書けばいいか迷います。そこで、よくある言い回しについて、使う言葉と使わない言葉を並べた表を作っておきます。ここでは例として、「物知りな先輩」のしゃべり方の場合を箇条書きで示します。

  • 「ご購入いただけます」ではなく「お店で買えます」
  • 「ぜひチェックしてね!!」ではなく「気になったら見てみてください」
  • 「〜な方必見!」ではなく「〜で困っている人へ」
  • 「大好評につき」ではなく「たくさんの声をもらったので」
  • 「マジ神アイテム」は使わない(無理に若者言葉を使わない)

言い換え表は、ブランドごとにまったくちがうものになります。大事なのは「うちはこう言う」と決めておくことで、正解の言い方があるわけではありません。

場面によって、少しだけ調整する

しゃべり方は決めたうえで、場面によって少しだけ調整します。人も、楽しい話とあやまる話で口調が変わるのと同じです。

  • ふだんの投稿:決めたしゃべり方そのまま
  • キャンペーン:温度を少し上げる。でも、別人になるほどは変えない
  • 大事なお知らせ:くだけ具合を下げ、わかりやすさを優先
  • おわび:絵文字や冗談はなし。ていねいに、短く、事実と対応を書く

とくにおわびの場面で、ふだんのゆるい口調のままだと、軽く扱っているように見えて信頼をなくします。逆に、ふだんゆるい口調のアカウントが急にかたくなると、それだけで「何かあった」と伝わります。場面ごとの調整幅も、あらかじめ決めておきましょう。

続けるための仕組み

しゃべり方は、決めるより続けるほうがむずかしいものです。

  • 人物像・3つのつまみ・言い換え表を1枚にまとめ、担当者全員が見られる場所に置く
  • 新しく入った担当者には、過去の投稿をいくつか読んでもらう
  • 月に一度、投稿を見返して「この人らしくない言い方」がないか確かめる
  • 10代の言葉の変化に合わせて、言い換え表を少しずつ直す

また、親や先生が見ても安心できる言葉づかいかどうかも、ときどき確かめておきます。10代向けでも、見ているのは10代だけではありません。

10代が「話しかけやすい相手」を知る

どんな相手なら10代が親しみを感じるかは、10代がふだん誰の話をし、何に心を動かしているかを知るとわかってきます。

TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「推し」「いまの気分」「よく使うSNS/アプリ」などの声がたまっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、その声にAIで質問できるので、ブランドの人物像を考えるときのヒントにしてください。

#トーン&ボイス#ブランディング#SNS運用

公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部

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