10代の絵文字・顔文字・記号の使い方|企業アカウントが知っておきたい温度感とルール
絵文字や記号は、10代のメッセージでは言葉と同じくらい気持ちを運びます。意味のずれ、句点の受け取られ方、使う量、表示のちがいなど、企業のSNSで絵文字を使うときの考え方とルールの作り方をまとめました。
絵文字は、文の「声のトーン」
10代のメッセージやSNSの投稿を見ると、絵文字や顔文字、記号がたくさん使われています。大人から見るとかざりのように見えるかもしれませんが、10代にとっては、文の「声のトーン」を伝える大事な部品です。
同じ「了解」でも、うしろに何がつくかで、うれしそうにも、そっけなくも見えます。企業のSNSで10代に向けて書くなら、この部品の扱い方を知っておく必要があります。
記号ひとつで、温度が変わる
10代のやりとりでは、記号が気持ちを細かく調整しています。
- 文末の「。」:きちんとしすぎて冷たい、怒っているように感じる人もいる、と話題になったことがあります
- 「!」:明るさを足す。重ねすぎると大人が無理しているように見えることも
- 「〜」や小さい「ぁ」:やわらかさ、ゆるさを足す
- 「♡」や「・」:かわいさやリズムを出す
2026年上半期のマイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」では、M!LKの曲のフレーズ「ば・く・れ・つ♡」がコトバ部門2位に入りました。中黒の区切りとハートで、声に出したときの勢いまで文字にしています。記号が言葉の一部になっているわかりやすい例です。
ただし、句点についての感じ方は人によってちがいます。「。」をつけるのが失礼というわけではありません。大事なのは、記号にも温度がある、と知っておくことです。
絵文字の意味は、ひとつではない
絵文字には、もともとの意味と、10代のあいだでの使われ方がずれているものがあります。たとえば泣き顔の絵文字が、悲しいときだけでなく、感動したとき、笑いすぎたとき、尊いものを見たときにも使われる、といった使い方はよく知られています。
企業が使うときに気をつけたいのは、次のような点です。
- 大人の感覚で選んだ絵文字が、10代には別の意味に見えることがある
- 特定のグループやファンのあいだだけで通じる使い方がある
- 意味が変わるのが早く、半年前の使い方がいまも通じるとはかぎらない
迷う絵文字は使わない、というのがいちばん安全です。どうしても使いたいときは、10代に近い人に「この投稿、変じゃない?」と確かめてから出しましょう。
企業アカウントは「ちょっと少なめ」がちょうどいい
10代の友だち同士のように絵文字を並べると、企業アカウントでは「がんばって若作りしている」と受け取られることがあります。企業は友だちではないので、少しだけ距離をとるくらいが自然です。
- よくない例:「新作出たよ🔥🔥😍✨💯 みんな絶対チェックしてね〜〜!!」
- よい例:「新作、出ました。3色のうちどれが好きか、教えてください🎨」
よい例では、絵文字は1つだけ。しかも文の意味に合ったものを、最後に置いています。絵文字で気持ちを足すのは、文だけで伝わるように書いたあとにしましょう。
見え方のちがいと、読み上げにも注意
同じ絵文字でも、スマホの機種やアプリによって、絵が少しずつちがって見えます。ある端末ではにっこりしているのに、別の端末では苦笑いに見える、ということも起きます。大事な意味を絵文字だけにまかせないようにしましょう。
また、目の見えにくい人は、画面の文字を読み上げる機能を使ってSNSを見ていることがあります。絵文字は名前が読み上げられるので、たくさん並べると、聞いている人には長くてわかりにくくなります。顔文字も、記号が一つずつ読まれてしまうことがあります。文の途中に絵文字をはさみすぎない、並べるのは数個までにする、といった配慮があると、だれにとっても読みやすい投稿になります。
社内で「絵文字ルール」をつくる
担当者が変わるたびに絵文字の使い方が変わると、アカウントの印象がぶれます。かんたんなルールを決めておくと安心です。
- 1つの投稿で使う絵文字の数の目安
- よく使う絵文字と、その意味(この場面ではこれ、と決める)
- 使わない絵文字(意味がずれやすいもの、誤解されやすいもの)
- お知らせやおわびなど、絵文字を使わない場面
- 迷ったときに確認する人
ルールは一度作って終わりではなく、10代の使い方の変化に合わせて見直していきます。
10代の書き方そのものを見てみる
絵文字や記号の温度感は、説明を読むより、10代が実際に書いた文を見るほうがずっとよくわかります。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に「いまの気分」や「推し」を自分の言葉で書いています。書き方のくせも含めて声がたまるので、企業向けプランでAIに質問しながら、いまの10代の文の温度をつかむ参考にしてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
企業向けのご案内を見る