10代とAI|中高生の生成AIの使い方と、企業が気をつけたいヒント
生成AIは、10代にとっても身近な道具になりつつあります。調べもの・勉強・遊びなど、中高生のAIとの付き合い方の傾向と、企業が10代向けにAIを使ったサービスやキャンペーンを考えるときの注意点を整理します。
AIは「特別な技術」から「身近な道具」へ
ここ数年で、文章や画像をつくる生成AIが一気に広まりました。大人にとっては新しい技術でも、いまの10代にとっては、スマホのアプリのひとつとして目にするものになりつつあります。
一方で、学校や家庭では「どこまで使っていいのか」が話題になることも多く、使い方は人によってかなりちがいます。この記事では、10代とAIの付き合い方の傾向と、企業が10代向けにAIを取り入れるときのヒントを整理します。なお、企業が10代の声をAIで分析する方法は別の記事で扱っているので、ここでは「10代自身がAIをどう使うか」に注目します。
10代のAIの使い方(よく言われること)
10代のAIの使い方としては、次のような場面がよく挙げられます。
- 調べもの:わからない言葉や、ニュースの意味を聞く
- 勉強:問題の解き方のヒントをもらう、英文をチェックする
- 遊び:キャラクターと話す、画像をつくる、診断のように使う
- 相談:ちょっとした悩みを、人に話す前に聞いてみる
- 創作:イラストや小説のアイデア出し
どれくらいの割合の10代が使っているかは、調査によって対象も結果もちがいます。「10代はみんなAIを使いこなしている」と決めつけず、使っていない子、学校で禁止されている子、興味がない子もいることを前提に考えましょう。
「答え」より「相棒」として使う子もいる
AIの使い方で興味深いのは、正解を出してもらう道具というより、話し相手や相棒のように使う場面があることです。アイデアを出し合う、考えを整理する、気分を聞いてもらう、などです。
アルファ世代は、小さいころから音声アシスタントやおしゃべりするアプリにふれてきた子もいます。機械と話すことへの抵抗が少ない世代、という見方もできます。ただし、AIの答えをそのまま信じてしまう心配や、悩みをAIだけに話すことへの心配も、大人の側にはあります。
企業がAIを使ったサービスを10代に届けるとき
10代向けにAIを使った機能やキャンペーンを考えるなら、次の点を確かめておきましょう。
- 年齢の条件:多くのAIサービスには利用できる年齢の条件があり、未成年は保護者の同意が必要とされる場合がある
- 入力される情報:名前や学校、悩みなど、個人的な情報を入れさせない設計にする
- 答えの内容:10代に不適切な答えが出ないよう、確認のしくみを持つ
- AIであることの表示:人が答えているように見せない
- 相談への対応:深刻な悩みが書かれたとき、専門の窓口を案内できるようにする
楽しいAI診断やキャラクターとの会話は、10代に喜ばれやすい企画です。でも、楽しさの裏で、どんな情報が集まり、どう使われるのかを、本人にも保護者にもわかる言葉で説明することが欠かせません。
AIで「つくったもの」との付き合い方
10代の間では、AIでつくった画像や文章をSNSに投稿することもあります。企業がキャンペーンで「AIで作品をつくって投稿しよう」と呼びかけるときは、次の点に気をつけます。
- だれかの作品やキャラクターをまねた画像にならないよう、ルールを書く
- 実在の人の顔を使った画像をつくらないよう、はっきり伝える
- AIを使っていない作品も応募できるようにする
AIを使える子と使えない子で、参加しやすさに差が出ないようにすることも大切です。
10代の「AIへの気持ち」は複雑
AIに対して、10代は「便利」「おもしろい」と感じる一方で、「ちょっとこわい」「なんでもAIだと味気ない」と感じることもあるでしょう。2026年上半期のトレンドには、シール帳や平成レトロのように、手でさわれるものやアナログな温かさへの揺り戻しも見られました(マイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」、Reaplus「Youth Now! 2026年上半期トレンド総括」より)。
AIを前面に出せば10代に刺さる、とは限りません。「AIだからすごい」ではなく、「使ってみたら楽しかった」「手間が減った」と思えるかどうかが大事です。
10代の声に、AIで聞いてみる
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が、個人がわからない形で集まります。企業向けプラン(月3万円〜)では、たまった声にAIで質問できます。「よく使うSNS・アプリ」などの声から、10代がふだんどんな道具を使っているかを知り、AIを取り入れた企画を考える前の手がかりにしてみてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
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