アルファ世代の親はミレニアル世代|家族で決める買い物と、親子両方に届く伝え方
アルファ世代の親の多くはミレニアル世代。ネットや口コミに慣れた親と、自分で選びたい子ども。家族で買い物が決まる流れと、親と子それぞれに届くメッセージの分け方を、例文つきで解説します。
10代向けなのに、決めるのは家族
10代向けの商品を企画していても、実際の買い物には親が深く関わっています。とくにアルファ世代はまだ小中学生が中心で、高校生になったばかりの子も、多くはおこづかいや親が払うお金で暮らしています。
そこで知っておきたいのが、アルファ世代の親の多くが「ミレニアル世代」だということです。この記事では、親世代の特徴と、家族で買い物が決まる流れ、親子それぞれに届く伝え方を整理します。
ミレニアル世代の親はどんな人たち?
ミレニアル世代は、だいたい1980年代はじめから1990年代半ばに生まれた世代です(区切りは資料によって少しずれます)。若いころにインターネットや携帯電話が広がり、大人になる途中でスマホを持つようになった人たちです。
マーケティングの目線では、次のような傾向がよく挙げられます。
- ネット通販や口コミサイトを使い慣れている
- 買う前に、レビューや成分、評判をしっかり調べる
- 子どもの「やりたい」「ほしい」を、できるだけ尊重しようとする
- 平成のおもちゃや音楽を、自分の子ども時代の思い出として持っている
つまり、昔のように「親が決めて子どもに与える」だけでも、「子どもが勝手に買う」だけでもない、話し合って決める家族が増えていると考えられます。
家族の買い物は、こんな流れで決まる
もちろん家庭によってちがいますが、10代の買い物は次のような流れになることが多いと言われます。
- 子どもが見つける:SNSの動画、友だちの持ち物、店頭で目に入る
- 子どもが親に話す:「これ、みんな持ってる」「これがほしい」
- 親が確かめる:値段、安全性、口コミ、勉強のじゃまにならないか
- 一緒に決める:どこで買うか、いくつ買うか、おこづかいから出すか
ここで大事なのは、「見つける」のは子ども、「確かめる」のは親、という役割分担です。どちらか片方にしか届いていないと、途中で止まってしまいます。
親子で一緒に楽しめるものは強い
ミレニアル世代の親は、平成のカルチャーをリアルタイムで体験しています。2026年の高校生調査(渋谷トレンドリサーチ、高校生男女200人)では、好きなキャラクターの1位がたまごっち(17.3%)でした。平成に流行ったキャラクターが、いまの高校生にもう一度刺さっている例です。
子どもにとっては新しいもの、親にとってはなつかしいもの。同じ商品でも、親子で好きな理由がちがうからこそ、「一緒に楽しめる」「買ってあげたくなる」という形で、家族の会話にのりやすくなります。
親向け・子ども向けで伝えることを分ける
ひとつの広告で親と子の両方を納得させようとすると、どちらにも響かない中途半端な言葉になりがちです。伝える場所と内容を分けて考えてみてください。
- 子ども向け:楽しさ、見た目、友だちとの話題、選べる楽しみ
- 親向け:安全性、価格の理由、どこで買えるか、使い方のルール
例文で比べてみます。
- 子ども向けの例:「全部で6色。友だちと色ちがいで持てるよ」
- 親向けの例:「対象年齢と素材をパッケージ裏にまとめています」
商品ページやパッケージの裏、店頭のPOPなど、親が「確かめる」ときに見る場所に、必要な情報がそろっているかを点検しておくと安心です。
やってはいけない「おねだり誘導」
子どもから親へのおねだりをあおるような表現は、避けるべきです。「親にお願いしてみよう」「買ってもらえないとみんなに遅れる」といった言い方は、親の不信感を招き、ブランドへの印象を大きく下げます。
また、未成年に向けた広告や表示については、業界団体のガイドラインや各社の社内ルールが設けられていることがあります。施策の前に、自社のルールや関係する基準を確認しておきましょう。
子どもの本音と、家族の事情の両方を見る
10代が本当にほしいものと、家族が最終的に買うものは、必ずしも同じではありません。だからこそ、まず子ども本人が何を「ほしい」と思っているかを知ることが、企画の出発点になります。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「こんな商品求めてます」「最近お金を使ったもの」「おこづかい(任意)」などの声を、個人がわからない形で集計しています。企業向けプラン(月3万円〜)では、たまった声にAIで質問できるので、家族で決める買い物の「最初のきっかけ」を探るのに役立ちます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
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