若者マーケティングの基本|10代に届けるために最初に決める5つのこと
若者マーケティングを始めるときに、最初に決めておきたい5つのこと(誰に・何を・どこで・どう聞くか・どう続けるか)を整理。10代向け施策で迷わないための考え方を、チェックリストつきで解説します。
「若者向けに何かやろう」で止まっていませんか
「若い人にも知ってほしい」「次の世代のお客さんを増やしたい」。そう考えて若者マーケティングを始める会社は多いです。ところが、いざ動き出すと「何から決めればいいのか分からない」「とりあえずSNSを始めたけれど手ごたえがない」という声もよく聞かれます。
うまくいかない理由の多くは、施策の中身より前の「決めておくべきこと」があいまいなまま進んでしまうことにあります。この記事では、若者マーケティングを始める前に決めておきたい5つのことを、順番に整理します。
決めること1・2:誰に、何を届けるか
その1:「若者」を一言でまとめない
最初に決めたいのは、届けたい相手の範囲です。「若者」という言葉は、中学生から20代後半までを含んでしまいます。
- 中学生:おこづかいが中心。親と一緒に買う場面が多い
- 高校生:行動範囲が広がり、自分で選んで買う場面が増える
- 大学生・20代前半:アルバイトや仕事の収入があり、自分で決める
同じ「若者」でも、お金の出どころも、行ける場所も、使うSNSもちがいます。いまの中高生は、Z世代の終わりとアルファ世代のはじまりがまじる境目の年代です。「若者」ではなく「高校生」「中学生とその親」のように、できるだけしぼって言葉にしましょう。
その2:「何を届けるか」を10代の言葉で言えるか
次に、商品やサービスの魅力を、10代の言葉で説明できるか確かめます。社内で使っている説明は、たいてい大人向けの言葉です。
- 大人向けの言い方:「高品質な素材を使用した機能的なデザイン」
- 10代に伝わる言い方:「カバンに入れても、つぶれにくい」
説明を短くして、使う場面が目に浮かぶ言い方にすると、届きやすくなります。ここで言葉が出てこないときは、商品の強みそのものが10代の生活とつながっていない可能性があります。
決めること3・4:どこで出会い、どう聞くか
その3:「どこで出会うか」を決める
10代が新しいものを知る場所は、SNS、友だち、学校、コンビニやお店など、たくさんあります。すべてに出ようとすると、どれも中途半端になりがちです。
公開調査をまとめた読み解き(Reaplus「Youth Now! 2026年上半期トレンド総括」)では、「遠い人より、近い人」「持つより、参加する」といった空気感が挙げられています。フォロワー数の多い有名人より、身近な人の発信や、自分も参加できる遊びが広がりやすい、という見方です。
自社の商品は、どの場面で出会うと自然か。友だちとの会話の中か、放課後の寄り道先か。出会う場所を1〜2つにしぼると、施策がぶれにくくなります。
その4:「どう聞くか」を最初に用意する
若者マーケティングで見落とされやすいのが、10代の声を聞く仕組みです。施策を打ってから「反応がよかったのか分からない」とならないよう、最初に聞き方を決めておきます。
- 公開されている調査を定期的に読む(対象と人数を必ず確認する)
- SNSでの言及を見る(ただし、声の大きい人にかたよりやすい)
- 10代に直接聞く(アンケート、インタビュー、遊びの中で集まる声など)
ひとつの方法だけに頼らず、2つ以上を組み合わせると、思いこみに気づきやすくなります。
決めること5:どう続けるか
10代の流行は入れ替わりが早いと言われます。1回のキャンペーンで終わらせず、続けられる形を考えておきましょう。
- 毎月、10代の声を見る時間を決める
- 担当者がかわっても続くよう、見たことを記録しておく
- 小さく試して、反応を見てから広げる
始める前のチェックリスト
最後に、ここまでの内容をチェックリストにまとめます。企画会議の前に、ひとつずつ確認してみてください。
- 届けたい相手を「学年」や「場面」まで言える
- 商品の魅力を、10代の言葉で一文で言える
- 10代と出会う場所を1〜2つにしぼっている
- 施策の前と後で、10代の声を聞く方法を決めている
- 1回で終わらせず、続ける予定と担当がある
全部にチェックがつかなくても大丈夫です。あいまいな項目が見つかれば、そこが次に考えるべきところです。
やりすぎ注意:流行語を使えば届くわけではない
若者向けというと、流行語や若者っぽい言い回しを広告に入れたくなります。ただ、大人が流行語を使うと「無理している」と受け取られることもあります。言葉の流行は早く入れ替わるので、出したときにはもう古くなっている、ということも起こります。
言葉をまねるより、10代の生活のどこに商品が入れるかを考えるほうが、長く使える土台になります。
10代の声を、いつでも見られる状態に
5つの中でいちばん続けにくいのが「どう聞くか」です。TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が集まっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、いまの気分や最近お金を使ったもの、ほしい商品などの声に、AIで質問できます。若者マーケティングの最初の一歩として、10代の言葉にふれる習慣づくりに使ってみてください。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
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