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戦略

アルファ世代に選ばれるブランドの条件|「自分で見つけた」と思える余白のつくり方

アルファ世代に選ばれるブランドには、どんな共通点があるのか。押しつけない、選べる、参加できる、親も安心できるなど、ブランドづくりで意識したい6つの条件と、自社ブランドを点検する質問をまとめました。

アルファ世代にとっての「ブランド」

アルファ世代は、だいたい2010年ごろから2020年代半ばに生まれた世代です。2026年の時点では、いちばん上の人たちが高校生になりはじめたところです。

この世代は、生まれたときから動画やアプリに囲まれています。毎日たくさんの商品やキャラクターを目にしているので、「有名だから好き」とはなりにくい、と言われます。それよりも、「自分で見つけた」「自分に合っている」と感じられるかどうかが、好きになるきっかけになりやすいようです。

ここでは、アルファ世代に選ばれるブランドに共通しやすい条件を6つにまとめ、自社のブランドを点検するための質問を紹介します。

伝え方と遊び方にかかわる条件(1〜3)

条件1:押しつけない

「これが正解です」「みんな使っています」という言い方は、アルファ世代には響きにくいことがあります。ひとつの答えを決められるより、いくつかの中から自分で選びたい気持ちが強い、とよく指摘されます。

ブランドの伝え方も、「おすすめはこれ」より「こんな使い方もあるよ」のほうが受け入れられやすくなります。

条件2:自分好みに選べる

色、味、組み合わせ、使い方。小さくても「選べる」ところがあると、商品が自分ごとになります。公開調査では、具材や辛さを選べる麻辣湯(マーラータン)が、高校生の「流行っている食べ物」で2位に入っていました(渋谷トレンドリサーチ・高校生男女200人・2026年6月)。

ブランドとして、どこを「選べる」ようにするかを決めておくと、商品ごとの企画もぶれにくくなります。

条件3:参加できる

アルファ世代は、見るだけでなく、まねして投稿したり、友だちと一緒に遊んだりすることで、ものを好きになっていきます。ダンス、ポーズ、交換、診断。ブランドの側が、ファンが参加できる「入口」を用意しているかどうかは大切です。

完成された世界を見せるより、少しすきまを残しておく。そのすきまに、10代が自分なりの楽しみ方を入れてくれます。

時間と信頼にかかわる条件(4〜6)

条件4:昔と今をつなげられる

2026年上半期の公開調査では、シール帳・シール交換やたまごっち、トモダチコレクションの新作など、平成に流行ったものが10代の間でまた話題になりました。アルファ世代にとっては、昔のものも「初めて出会う新しいもの」です。

長い歴史のあるブランドは、それ自体が強みになります。昔のデザインや思い出を、いまの遊び方と組み合わせて見せられないか考えてみましょう。

条件5:親も安心できる

アルファ世代の多くはまだ子どもで、買い物には親が関わります。親はミレニアル世代が多く、自分もデジタルに慣れています。成分や安全性、価格の分かりやすさ、個人情報の扱いなど、親が気にするところもきちんと伝わることが、子どもに選ばれる前提になります。

条件6:言っていることと、やっていることが同じ

アルファ世代は、検索や動画で情報を確かめることに慣れています。広告で言っていることと、実際の商品や会社の姿がちがうと、すぐに気づかれます。かっこいい言葉を並べるより、できていることを正直に伝えるほうが信頼につながります。

自社ブランドを点検する6つの質問

ここまでの条件を、そのまま点検用の質問にしてみました。ブランドの担当者どうしで話し合うときに使ってみてください。

  • 広告や説明で「正解」を押しつける言い方をしていないか
  • 10代が「選べる」ところは、商品のどこにあるか
  • ファンがまねしたり、参加したりできる入口はあるか
  • ブランドの歴史や昔のデザインを、いまの遊び方とつなげられるか
  • 親が見て気になるところ(安全・価格・個人情報)に答えているか
  • 伝えていることと、実際の商品・会社の姿がずれていないか

答えにつまる質問があれば、そこがブランドの伸びしろです。

注意点:条件を全部そろえようとしない

6つの条件をすべて取り入れようとすると、ブランドの個性がうすれてしまいます。大切なのは、自社のブランドが「どの条件でいちばん強くなれるか」を選ぶことです。

また、ここで紹介したのは世代の「傾向」です。アルファ世代の中にも、定番を好む人もいれば、新しいものを追いかける人もいます。世代の傾向は出発点にして、実際の10代の声で確かめるようにしましょう。

10代の言葉で、ブランドの立ち位置を知る

自社のブランドが10代からどう見えているかは、社内からは分かりにくいものです。TrendVoiceには、10代がプロフ帳で書いた「いま流行ってるもの」「このコラボもっとほしい」「こんな商品求めてます」といった声が集まっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、その声にAIで質問できるので、ブランドづくりの手がかりを探す場として使ってみてください。

#アルファ世代#ブランディング#ブランド戦略

公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部

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