次に来る10代トレンドの見つけ方|流行の「芽」を拾う4つの視点と、予測のまちがい方
10代の次のトレンドは、ランキングに載ったときにはもう広まっています。言葉の言いかえ、昔のもののリバイバル、カスタム、参加の余白という4つの視点で流行の芽を拾う方法と、予測で外さないための注意点を紹介します。
ランキングに載ったときには、もう遅い
10代の流行ランキングは、とても参考になります。ただ、ランキングは「すでに多くの人が知っているもの」を集めた結果です。企画を立てて、商品をつくり、店頭に並べるころには、流行が落ち着いていることもあります。
だからこそ、多くの担当者が「次に来るもの」を知りたいと考えます。でも、未来を正確に当てることはだれにもできません。この記事でいう予測は、「当てる」ことではなく、「まだ小さい流行の芽に、早めに気づく」ことです。そのための視点を4つ紹介します。
視点1:同じものを、別の言い方で呼びはじめる
流行の芽は、言葉にあらわれます。あるものを、10代が自分たちの言い方で呼びはじめたら、注目のサインです。
2026年上半期の公開調査を見ると、JC・JK流行語大賞のコトバ部門では「ワホー」、マイナビの10代女子調査では「〇〇すぎて滅」が1位でした。どちらも、もとは動画や曲のフレーズです。それが日常の言葉として使われるようになったとき、流行は一段広がったと考えられます。
10代の声を読むときは、意味のわからない言葉や、見慣れない言い回しをメモしておきましょう。同じ言葉が別の場所でも見つかったら、芽が育ちはじめているかもしれません。
視点2:昔のものが「新しいもの」として出てくる
ここ数年の10代のトレンドには、昔のものが新しく流行る流れがあります。公開調査でも、14年前の曲「夜の踊り子」のリバイバルや、平成に流行ったたまごっちが渋谷トレンドリサーチの高校生調査で好きなキャラクター1位(17.3%)になるなど、時間軸が溶けたような動きが見られます。
ということは、自社や業界の「昔のもの」の中にも、次の芽が眠っている可能性があります。10代の声の中に、親の世代が知っている商品や遊びの名前が出てきたら、見逃さないようにしましょう。
視点3:自分好みに「いじれる」もの
渋谷トレンドリサーチの高校生調査では、具材と辛さを選べる麻辣湯(マーラータン)が流行っている食べ物の2位(15.6%)でした。自分好みにカスタムできることが、人気の理由の一つと考えられます。
次の流行を探すときは、10代が既存の商品を「自分なりにアレンジしている」声に注目します。組み合わせ方、使い方、デコり方。メーカーが想定していない使われ方は、新しい商品のタネになります。
視点4:みんなで参加できる余白がある
Reaplusの上半期トレンド総括では、ダンス投稿やライブなど、ファンが参加できる余白がある推しが強い、と読み解かれています。見るだけでなく、まねをしたり、交換したりできるものは広がりやすいと言えます。
シール帳・シール交換がマイナビの10代女子調査でモノ部門1位になったのも、集めて交換するという「参加」があるからだと読めます。声の中に「交換した」「おそろにした」「まねした」という言葉が増えてきたものは、要チェックです。
予測でよくあるまちがい
- 1件の声で決めつける:目立つ投稿が、全体の流れとは限らない
- 大人の「こうなってほしい」をまぜる:自社に都合のいい芽ばかり集めてしまう
- 一度の確認で終わる:芽は、続けて見てはじめて育っているかがわかる
- 地域や学年のちがいを無視する:一部の地域や学年だけの流行もある
芽に気づいたら、次のような「芽メモ」を残しておくと、あとで育ったかどうかを確かめられます。
- 見つけた日と、見つけた場所
- 10代の言葉そのまま(言いかえない)
- 4つの視点のどれに当たるか
- 次に確かめる日
芽を見つけたら、すぐに大きく動くのではなく、まず小さく試すのがおすすめです。外れても痛くない規模で企画を出し、10代の反応を見てから広げます。予測は外れるものと考え、外れたときに何を学ぶかまで決めておくと、次の芽を見る目が育っていきます。
芽は、10代の言葉の中にある
流行の芽は、ランキングになる前の、10代のふだんの言葉の中にあります。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「いま流行ってるもの」「最近ヘビロテの曲」「このコラボもっとほしい」などの声がたまっていきます。企業向けプランでは、その声にAIで質問できるので、「最近よく出てくる新しい言葉は?」のように、芽を探す問いを投げてみてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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