10代は誰のおすすめを信じる?友だち・インフルエンサー・口コミの信頼度と企業の伝え方
10代が商品を選ぶとき、誰の「おすすめ」を信じているのでしょうか。友だち、身近な発信者、口コミ、店頭のPOPなど、おすすめの出どころごとの特徴と、企業が信頼される伝え方、やってはいけないことを解説します。
「おすすめ」はあふれている
10代のスマホには、毎日たくさんの「おすすめ」が流れてきます。ショート動画のレビュー、SNSの投稿、通販サイトの星の数、友だちからのメッセージ。どれも「これいいよ」と言っていますが、10代はそれを全部同じように信じているわけではありません。
むしろ、おすすめが多すぎるからこそ、「誰が言っているか」をよく見ていると言われます。企業が10代に商品を届けるときは、どの「おすすめ」の形で伝えるかを考えることが大切です。
いちばん強いのは、身近な友だち
いろいろな場面で言われるのが、友だちのひと言の強さです。教室で「これ使ってる」と見せてもらう、LINEで写真が送られてくる。こうしたおすすめは、広告のように身構えずに受け取れます。
友だちのおすすめが強い理由は、相手の好みや生活を知っているからです。「あの子が言うなら、わたしにも合いそう」と判断できます。同じ学校、同じ部活という共通点も、信頼の材料になります。
発信者は「遠い有名人」より「近い人」
2026年上半期の若者トレンドをまとめた株式会社Reaplusの総括では、「遠い人より、近い人」という読み解きが紹介されています。フォロワー数の多さより、距離の近さや等身大の発信が推される、という見方です。
10代にとって信じやすい発信者には、次のような特徴があると考えられます。
- 自分と年が近い、または同じような生活をしている
- いい点だけでなく、気になった点も正直に言う
- いつも同じジャンルを発信していて、くわしい
- 宣伝のときは、宣伝だとはっきりわかる
反対に、何でもほめる、毎回ちがう商品を紹介している、という発信は「お仕事なんだな」と受け取られやすくなります。
口コミと星の数は「確かめ」に使う
通販サイトのレビューや星の数は、最初のきっかけというより、買う前の確かめに使われることが多いようです。気になった商品を、レビューで「失敗しないか」チェックする、という順番です。
このとき10代が見ているのは、平均点だけではありません。
- 自分と同じ悩みや目的の人が書いているか
- 写真や動画つきで、実物の様子がわかるか
- 低い評価に、どんな理由が書いてあるか
よい評価ばかりが並んでいると、かえって疑われることもあります。気になる点への答えがわかるほうが、納得して選べます。
おすすめの出どころ別、企業ができること
出どころごとに、企業が関われる範囲はちがいます。整理するとこうなります。
- 友だち:直接は動かせない。人に見せたくなる、送りたくなる商品や情報をつくる
- 身近な発信者:くわしい人に正直に使ってもらう。宣伝であることは必ず示す
- 口コミ・レビュー:実物がわかる情報を増やす。低い評価にも誠実に答える
- 店頭のPOPや店員さん:「こんな人に向いている」を短く書く
企業が自分で「みんなおすすめしています」と言っても、信頼にはつながりにくいものです。10代が自分で「これいいよ」と言いたくなる理由をつくる、という順番で考えてみてください。
店頭のPOPを例にすると、ちがいがわかりやすくなります。
- よくない例:「SNSで大人気!みんな買ってます」
- よい例:「朝の5分で前髪が決まらない人に。片手で使えるサイズです」
前者はだれにでも言える言葉ですが、後者は「わたしのことだ」と思える人が出てきます。
やってはいけないこと
信頼はつくるのに時間がかかり、こわれるのは一瞬です。特に次のようなことは避けてください。
- 宣伝なのに、ふつうの感想のように見せる
- 企業の関係者が、一般の人のふりをしてレビューを書く
- よい口コミだけを選んで、それが全体の声のように見せる
宣伝であることを隠した投稿は、広告の表示に関するルールの面でも問題になります。くわしい扱いは、最新のガイドラインや専門家に確認するようにしてください。10代は、こうした「ずるさ」にとても敏感です。
10代が「誰に教わったか」を知る
自社の商品を、10代は誰から教わっているのか。友だちなのか、動画なのか、お店なのか。それがわかると、力を入れる場所が決まります。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「よく使うSNS・アプリ」や「いま流行ってるもの」などの声を集めています。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問できるので、おすすめの入り口を探る手がかりにしてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
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