10代と一緒に商品をつくる「共創」の進め方|形だけで終わらせない4つのステップと注意点
10代の意見を商品づくりに取り入れる「共創」が増えています。形だけで終わらせないための進め方を4つのステップで解説。参加してもらう10代への謝礼や権利の扱い、保護者の同意など、気をつけたい点もまとめました。
「10代と一緒につくりました」の中身
「現役の中高生と一緒に開発」という言葉を、商品の紹介で見かけることが増えました。共創とは、お客さんになる人を、企画の段階から商品づくりに参加してもらうことです。
10代と共創すると、大人だけでは思いつかないアイデアや、10代に伝わる言葉が手に入ります。さらに、参加した10代が「自分が関わった商品」として友だちに話してくれることもあります。
一方で、うまくいかない共創もあります。よくあるのが、すでに社内で決まっている案に「10代の意見を聞きました」というお墨付きをつけるだけの進め方です。参加した10代は、自分の意見が使われていないことにすぐ気づきます。
ステップ1:10代に任せる範囲を決める
最初に決めるのは、「どこまでを10代に決めてもらうか」です。全部を任せる必要はありません。
- 味やデザインの候補から選んでもらう
- 商品名やパッケージの言葉を一緒に考える
- 使い方や売り方のアイデアを出してもらう
- 試作品を使って、直してほしい点を言ってもらう
任せる範囲が決まっていれば、10代の意見を「本当に反映できる部分」がはっきりします。反映できない部分まで意見を聞いて、結局使わないのは、いちばん避けたいパターンです。
ステップ2:参加してくれる10代を集める
参加者は、商品のお客さんになりそうな10代を中心に集めます。学年や住んでいる地域、好きなものがかたよらないように意識しましょう。
集めるときは、何をするのか、何回参加するのか、時間はどれくらいか、謝礼はあるのかを最初に伝えます。テスト期間や部活の大会など、10代の予定は学校の行事に大きく左右されます。日程は余裕を持って組み、オンラインで参加できる方法も用意しておくと、参加しやすくなります。
ステップ3:話しやすい場をつくる
大人が何人も並んだ会議室で、10代が本音を話すのはむずかしいものです。
- 大人の人数は少なめにし、10代の人数を多めにする
- 最初は推しや最近ハマっていることなど、答えやすい話から入る
- 「正解はない」「否定しない」ことを最初に伝える
- 声に出しにくい人のために、紙やスマホで書いて出せる方法も用意する
友だち同士で参加してもらうと、緊張がやわらぐこともあります。
ステップ4:意見をどう使ったかを返し、次につなげる
共創でいちばん大切なのは、参加した10代に「あなたの意見がこう使われた」と返すことです。
- 採用した案:どこに使われたかを伝える
- 採用しなかった案:理由をかんたんに伝える
- 発売したら:完成品を届けたり、お知らせしたりする
これがあると、参加した10代は「本当に一緒につくった」と感じられます。逆に何の連絡もないと、「意見だけ取られた」という印象が残ります。
そしてもう一つ。共創は、一回のワークショップで終わらせるより、試作品をはさんで何回か続けるほうが、商品の質も参加者の満足度も上がりやすくなります。
アイデア出し、試作品の確認、発売前の最終チェック、と段階ごとに参加してもらうと、10代も商品の成長を見守る気持ちになります。
気をつけたい「お金・権利・同意」
10代に参加してもらう共創では、大人相手のとき以上に、事前の説明が大切です。
- 謝礼:金額や形を事前に伝え、未成年の場合は保護者にも内容がわかるようにする
- 権利:出してもらったアイデアや文章、作品を会社がどう使うのかを、わかりやすく説明して同意をとる
- 名前や顔:商品紹介で参加者の名前や写真を出すかどうかは、本人と保護者の両方に確認する
- 同意:年齢によっては、参加そのものに保護者の同意が必要になる場合がある
契約や権利の細かい扱いは、社内の法務担当や専門家に相談しながら進めましょう。
共創の前に、広く声を見ておく
共創に参加できる10代は、どうしても少人数です。その意見が、ほかの10代にも共通するのかを確かめる手段があると安心です。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「こんな商品求めてます」「このコラボもっとほしい」などの声を集めています。現役の高校生も運営に関わっており、企業向けプランでは、たまった声にAIで質問して、共創で出たアイデアの手ごたえを確かめることができます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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