若者向け企画を社内で通すコツ|10代向け企画書の組み立て方と、よく出る質問への答え方
10代・若者向けの企画は、社内で「本当に売れるの?」と言われがち。企画書の組み立て方、根拠の出し方、決裁者からよく出る質問への答え方を、例文つきで紹介します。
若者向け企画は、社内で止まりやすい
「10代向けに新しい商品を出したい」「若い人に向けたキャンペーンをやりたい」。担当者がそう考えても、社内の会議で止まってしまうことはよくあります。
止まる理由の多くは、企画の中身が悪いからではありません。決める立場の人が10代の生活をよく知らないため、良し悪しを判断する材料がないのです。担当者が「絶対に今の10代に刺さります」と言っても、それだけでは決めにくいものです。
この記事では、若者向けの企画を社内で通すための企画書の組み立て方と、よく出る質問への答え方を紹介します。
企画書は「決める人が知らないこと」から書く
若者向けの企画書でありがちなのが、いきなり施策の説明から始めてしまうことです。決める人にとっては、前提になる10代の様子が分からないので、施策が良いかどうかを判断できません。
おすすめの順番は次のとおりです。
- 1枚目:いまの10代で起きていること(事実と出典)
- 2枚目:それが自社にとってどんなチャンスか
- 3枚目:施策の内容(何を、誰に、どこで)
- 4枚目:小さく試す計画と、確かめる方法
- 5枚目:うまくいかなかったときの判断(どこでやめるか)
最初に「知らないこと」を共有してから施策に入ると、話がかみ合いやすくなります。
根拠は「公開調査」と「10代の生の声」の2本立て
10代の様子を説明するときは、根拠の出し方が大切です。
1つは、公開されている調査です。たとえば、渋谷トレンドリサーチの高校生男女200人への調査(2026年6月)では、「流行っている食べ物」の1位がもっちゅりん(18.9%)でした。このように、調査名と対象、人数をそえて伝えると、信頼してもらいやすくなります。
もう1つは、10代が実際に使っている言葉です。数字だけでは伝わらない温度感は、10代の生の声で補います。「高校生がこう書いていた」という具体的な言葉は、会議の空気を変える力があります。
ただし、自分で集めた少ない声を「10代はみんなこう思っている」と広げすぎないよう注意しましょう。
よく出る質問と答え方
若者向けの企画では、決める人から同じような質問が出やすいものです。あらかじめ答えを準備しておきましょう。
質問1:「10代はお金を持っていないのでは?」
答え方の例:「おこづかいの範囲で買える値段に設定しています。また、10代が好きになったものは、親との買い物や将来の購入にもつながります」
質問2:「流行はすぐ終わるのでは?」
答え方の例:「だからこそ、大きく投資せず、小さく試す計画にしています。○か月後に、この基準で続けるかを判断します」
質問3:「うちのブランドのイメージに合うのか?」
答え方の例:「ブランドの軸は変えず、10代との接点だけを増やす企画です。ブランドの歴史そのものが、10代には新鮮にうつる可能性があります」
質問4:「なぜ今やる必要があるのか?」
答え方の例:「いまの10代は、これから10年かけて主要なお客さんになっていきます。早く接点を持つほど、知ってもらえる期間が長くなります」
「小さく試す」を必ず入れる
若者向けの企画は、結果が読みにくいものです。だからこそ、最初から大きな予算を求めるより、小さく試して、結果を見てから広げる計画のほうが通りやすくなります。
- 期間を区切る(例:まずは1つの季節だけ)
- 場所をしぼる(例:一部の売り場、1つのSNSだけ)
- 確かめる方法を決める(例:10代の声を、始める前と後で比べる)
決める人にとって、「失敗しても損が小さい」ことは大きな安心材料です。
やってはいけない通し方
企画を通したい気持ちが強いと、次のような説明をしてしまいがちです。
- 確かめられない成功例を「どこもやっている」と出す
- 担当者自身の好みを「10代の好み」として話す
- 流行語を並べて、若者らしさを演出する
これらは、あとで説明がつかなくなり、次の企画の信頼まで下げてしまいます。分からないことは「分からないので、試して確かめます」と言えるほうが、長い目で見て強い企画書になります。
会議の前に、10代の声を用意しておく
社内で一番説得力があるのは、実際の10代の言葉です。TrendVoiceには、10代がプロフ帳に書いた「こんな商品求めてます」「このコラボもっとほしい」「最近お金を使ったもの」などの声が集まっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、その声にAIで質問できるので、企画書の根拠づくりや、よく出る質問への答えの準備に使ってみてください。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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