推しは友だちとの会話のネタ|10代の推し活を「人間関係」から読み解く
10代にとって推しは、友だちとの会話や関係づくりのきっかけです。同じ推し・ちがう推しの友だちとの関わり方、交換やおそろいの文化を整理し、「友だちと楽しめる」商品・企画を考えるヒントをまとめました。
推しは「ひとりの趣味」だけではない
推し活というと、ひとりで推しを応援する姿を思いうかべるかもしれません。でも10代にとって、推しは友だちとの会話のネタでもあります。
新しいクラスで話しかけるきっかけ、休み時間の話題、放課後の寄り道。推しの話をすることで、友だちとの距離が近くなります。プロフ帳に「推し」の欄があるのも、相手の推しを知ることが、その人を知ることにつながるからです。
推し活を人間関係の視点から見ると、企業が考えられる商品や企画の幅が広がります。
同じ推しの友だち、ちがう推しの友だち
友だちとの推し活には、大きく分けて2つの形があります。
ひとつは、同じ推しの友だちと盛り上がる形です。新曲の感想を言い合う、一緒にイベントに行く、おそろいのグッズを持つ。同じ推しを応援する友だちは、推し活の楽しさを何倍にもしてくれます。
もうひとつは、ちがう推しの友だちと話す形です。おたがいの推しのよさを語り合ったり、すすめ合ったりします。ちがう推しでも「推しがいる」という気持ちは共通なので、話が通じやすいのです。
ちなみに、同じ推しのファンのことを「同担」と呼びます。同担と仲良くしたい人もいれば、同じ推しのファンとは距離をおきたい人(「同担拒否」と呼ばれます)もいます。推しをめぐる友だち関係には、いろいろな形があることを知っておきましょう。
推しの言葉が、友だちの言葉になる
2026年上半期の10代向け調査では、推しの曲の言葉がそのまま日常の言葉になる流れが目立ちました。M!LKの「好きすぎて滅!」から「〇〇すぎて滅」という言い回しが広まり、「ば・く・れ・つ♡」もマイナビ「10代女子 2026上半期」のコトバ部門で2位に入っています。
また、渋谷トレンドリサーチの高校生男女200人への調査では、推しや好きなものにキュンとしたときに使う「めろい」が、流行っている言葉の1位(15.2%)でした。
こうした言葉は、推しを知らない友だちとの会話にも広がっていきます。推しは、友だち同士の「共通の言葉」を生み出す存在でもあります。
交換する・おそろいにする
友だちとの推し活では、「交換」や「おそろい」も大切な楽しみ方です。
同じ時期の調査では、シール帳・シール交換が10代の間で流行していました(渋谷トレンドリサーチの高校生調査で「流行っている物事」1位・14.5%)。友だちと物を交換して、思い出を形に残す文化は、推し活のグッズでも見られます。自分の推しではないグッズが当たったとき、その推しのファンの友だちと交換する、といった形です。
- おそろい:同じ推しの友だちと、色ちがいや同じものを持つ
- 交換:ちがう推しの友だちと、グッズを交換し合う
- プレゼント:友だちの推しのグッズを、誕生日などに贈る
「友だちと楽しめる」企画にするには
推しが友だちとのつながりを生むなら、企業の商品や企画も「友だちと一緒に」を意識すると、10代に届きやすくなります。
- 2人で分けられる、2つセットの商品にする
- 推しがちがう友だち同士でも、一緒に使える・遊べる形にする
- 友だちの推しに合わせて選べる、プレゼント向けの商品を用意する
- 友だちに話したくなる「ひとことネタ」をパッケージや商品名に入れる
よくない例は、推しを知っている人にしか楽しめない企画だけにしてしまうことです。友だちの輪の中に、その推しを知らない子がいると、話題に入れなくなってしまいます。
推しの話題に入れない子もいる
推しの話題は友だちをつなぐ一方で、推しがいない子や、推しの話をしたくない子もいます。「推しがいて当たり前」という前提で企画すると、そうした子を置いてきぼりにしてしまいます。
推しがいなくても楽しめる部分を残しておくことも、10代向けの企画では大切です。また、推しが変わったことを友だちに言いにくい、と感じる子もいます。推しは変わってもよいもの、という前提で企画を考えておきましょう。
推しの話は、プロフ帳から始まる
TrendVoiceは、10代がプロフ帳を書いて友だちと交換する遊びの中で声を集めています。プロフ帳には「推し」や「いま流行ってるもの」「このコラボもっとほしい」といった項目があり、友だちに見せる前提で書かれた言葉が集まります。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問できるので、10代が友だちとどんな推しの話をしているのかを知る手がかりになります。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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