10代のコスメ選びの特徴|中高生が「試して・比べて・買う」流れと商品企画のポイント
10代のコスメ選びは、動画で知って、売り場で試して、おこづかいの中で選ぶのが基本の流れです。中高生ならではの事情と、コスメの商品企画・売り方で気をつけたいポイントを解説します。
10代のコスメは「はじめての1本」が多い
中高生にとってのコスメは、大人のように「いつものブランドを買い足す」ものではありません。はじめてのリップ、はじめての日焼け止め、はじめてのアイシャドウ。何を選べばいいか、まだ自分でもわかっていない段階の人がたくさんいます。
だからこそ、10代向けのコスメ企画では「失敗しにくい」「迷わない」ことが大きな価値になります。この記事では、中高生がコスメを選ぶときの事情と、企画・売り方のポイントを整理します。
中高生ならではの4つの事情
10代のコスメ選びには、大人とはちがう事情があります。
- 学校のルール:メイクについての決まりは学校によってちがいます。「学校ではしない」「休みの日だけ」という人も多くいます
- 肌のなやみ:ニキビや乾燥、日焼けなど、思春期ならではの肌の変化があります
- お金の上限:おこづかいやアルバイト代の中でやりくりするので、1回で使える額に限りがあります
- 家族の目:保護者と一緒に買い物に行く、保護者にお金を出してもらう場面も少なくありません
「休日のおでかけ用」と「毎日学校に行く前の身だしなみ」は、同じ10代でも別の買い物です。どちらの場面に向けた商品なのかを、企画の最初に決めておくと、売り方の言葉もぶれません。
知る→試す→比べる→買う、の流れ
10代がコスメを買うまでには、だいたい次のような流れがあると言われます。
- 知る:短い動画やSNSで、使っている様子を見る
- 試す:ドラッグストアやバラエティショップで、テスターをさわる
- 比べる:似た商品の色や値段を、その場やスマホで見比べる
- 買う:友だちと一緒のときに決めることも多い
とくに大事なのは「試す」の段階です。はじめて買う人ほど、色が自分に合うか、においや使い心地はどうかを、自分の手で確かめたいと考えます。テスターが置いていない、置いてあっても汚れている。それだけで候補から外れることがあります。
企画で考えたいポイント
10代向けのコスメを企画するときに、確認しておきたいことをチェックリストにしました。
- ミニサイズやお試しサイズがあるか(使い切れる量か)
- 色の名前が、見ただけでイメージできる言葉か
- 「何に使うものか」がパッケージだけでわかるか
- 落としやすさ、使い方のかんたんさを伝えているか
- 友だちと色ちがいでそろえたくなるシリーズになっているか
色の選び方は、推しのメンバーカラーやイメージカラーと結びつけて考える10代もいます。「推し色リップ」のように、自分の好きなものとつながる理由があると、買う動機が強くなります。
また、10代は「何色を持っているか」を友だちと見せ合ったり、ポーチの中身を動画で紹介したりすることもあります。ポーチに入れたときにかさばらない大きさか、ふたや本体のデザインが並べたときにかわいいか、といった点も意外と見られています。
商品説明の言葉、よい例とよくない例
10代に向けた説明は、成分や専門用語を並べるよりも、使う場面が浮かぶ言い方のほうが届きます。
- よくない例:「高発色・高密着処方で美しい仕上がりを実現」
- よい例:「ひと塗りで色がのる。マスクにつきにくい」
- よくない例:「透明感あふれる上品カラー」
- よい例:「すっぴんっぽく見える、ほんのりピンク」
ただし、肌への効果をうたう言い方には、法律で決まりがあります。「ニキビが治る」のような表現は使えない場合があるので、表示の確認は担当部署や専門家と一緒に行ってください。
やりすぎに注意したいこと
10代向けのコスメでは、次のような点に気をつけたいところです。
- 「メイクしないとかわいくない」と受け取れる表現は避ける
- 大人っぽさをあおりすぎない。年齢に合った見せ方を考える
- 肌が弱い人への注意書きや、パッチテストの案内をわかりやすくする
- 子ども本人だけでなく、保護者が見ても安心できる情報を出す
10代は「自分らしさ」を大切にします。「こうなるべき」を押しつけるより、「こういう楽しみ方もある」と選択肢を見せるほうが、長く好きでいてもらえます。
10代の「カバンの中身」から考える
どんな色が気になっているか、学校の日と休みの日で何を使い分けているか。こうした実際の声は、売上データだけではなかなか見えてきません。
TrendVoiceには、10代がプロフ帳に書いた「カバンの中身」「最近お金を使ったもの」「こんな商品求めてます」といった声がたまっています。企業向けプランでは、その声にAIで質問できるので、新しい色やサイズを考える前の手がかりとして使えます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
企業向けのご案内を見る